人は「口呼吸」をやめて「鼻呼吸」をしてはじめて健康になる

口呼吸と鼻呼吸

息をすることは、生きる、に関係していると言われています。

確かに生まれた時、生きている時は息をしていますし、息がなくなれば死んでいます。

このことは、言うまでもなくあらゆる生物に言えることですね。

ところで人間の場合、息は鼻と口のどちらかでします。

ところが、そのどちらかで健康と病気の分かれ道になるということについては、あるいはご存知の方もいるかもしれませんが、それほど強く意識はしていないのが普通ではないでしょうか。

しかしよくよく調べてみますと、どうも口呼吸というのは、いろんな病気の発症に関わりがあるようなんですね。

健康を維持する、言い換えれば、病気を予防するには何と言っても、口の呼吸よりも鼻でする呼吸の方が良いようなのです。

口呼吸をやめただけで、鼻の通りが良くなるのはもちろんですけれども、ご飯が美味しくなった、体調が良くなったと、しっかりと実感できるようになるようです。

では口呼吸というのは、どうして病気を引き起こす要因となるのか、ということを探ってみたいと思います。

さて、口呼吸の方は、口の中がどうしても乾燥するので唾液による殺菌とか消毒がしにくくなり、さらに悪玉菌の発生を促してしまうのです。

口呼吸

これが、口が臭いという口臭の原因だとも言われています。

だけでなく、その他色んな呼吸器系の病気を始め、様々な症状をどうやら誘発する素地を作ってしまうようです 。

鼻呼吸

ですから、例えばインフルエンザの予防には、手洗い・うがいも大事ですが、鼻呼吸で口を乾燥させないことがそれ以上に重要なことなのです。

口で呼吸をしてしまうと、第一に鼻が持っている防御機能が使えないし、どうしてもインフルエンザにかかるリスクは大きくなってしまうのです。

これはデータがよく示しています。

また、意識して口を閉じるようにするだけでも口呼吸が原因で発症する病気が改善されるデータがあります。
その方法としては
⓵医療用のテープである「サージカルテープ」を縦に口に貼って寝ること
② 片噛みをやめること、両方の歯で噛むということです
➂ガムなどを噛んで「咀嚼筋」を鍛えること、などです。

サージカルテープ

なぜ人は口でも呼吸するようになったか

ではそもそもなぜ人間は口でも呼吸するようになったのか、ということを考えてみたいと思います。

既にご存知の通り、生命の起源は海にあります。

そして、いつの日にか海から陸での生活から長い時間をかけて哺乳類の段階へと進んだその時点で、生物は鼻で呼吸し口でものを食べるようになっていきます。

人間もその他の動物もその段階では全く同じでありますが、ところが、やがて人間は他の動物とは異なって言葉を発するように進化を遂げます。

その時にどうやら食道と呼吸器の通り道が交わるようになって、呼吸も鼻だけではなくて口でも空気を吸うようになっていったのです。

ここが他の動物と完全に異なる呼吸構造になっています。

その証拠に、同じ動物でも例えば犬も馬も口で呼吸はできていないのです。

例えば、激しく走った後の馬をよくよく観察してみると、「ハァハァ」と口では息をしていません。

明らかに鼻息も荒く呼吸は鼻でしているのです。

犬のハァハァ

犬のハァハァも、一見すると口で呼吸をしているように見えるんですが、実はああいう風にして走ったために発生した熱を蒸発させて体温を下げるためにハァハァしているということなんです。

つまり、人間だけが他の生物と異なって、言葉を発する進化の過程で、鼻の代わりに口も空気の通り道として使えるようになったのです。

ですから、時々誤って食べた物が気管の方に入っていく構造になっているために誤嚥(ごえん)というような障害も起こるわけです。

口呼吸から鼻呼吸にするための方法

一つは先ほど 医療用のテープである「サージカルテープ」を縦に口に貼って寝ることです。

二つ目は「鼻呼吸には舌の位置を硬口蓋(こうこうがい)に置く」ということ。

この説明をします。

まず硬口蓋(こうこうがい)という口の中の部分があります。
上前歯のすぐ下にくぼみがあるのですがそこに舌をつけておくということです。

普段から この上の前歯の後ろにつけるようにする、ということです。

なぜこれが効くのかと言いますと、これで口の空気を狭めるので殺菌とか消毒に必要な唾液が蒸発しなくなるからです。

一方、口呼吸はこの唾液を蒸発させてしまうのです。

「あいうべ体操」

三つ目は今井医師という方が考案された「あいうべ体操」と言われる方法です。

これをご紹介します。

1、「あー」と言って口を大きく縦に開きます
2、「いー」と言って口を大きく横に開きます
3、「うー」と言って口を強く前に突き出します

4、「べー」と舌を出して精一杯下まで伸ばす

1から4までの四つの動きを順番にゆっくりと行います。

1日に30セットを目安に毎日続けて行う、ということです。

これを実行すると、ドライマウス、花粉症、アトピー、関節リュウマチの症状は短期間で治り体調がとても良くなっていくと

今井一彰医師著「あいうべ」

いうことです 。

今井医師によると、例えば68歳の女性の方で高血圧で5種類もの降圧剤を服用していた人の例ですが、次の三つのことを実行したら、6ヶ月後には2種類の薬をそれぞれ半分にしても最大血圧151~75まで下がり、家で測ると最大血圧130の理想血圧まで下がったそうです。

この方が実行した方法は次の三つの方法だそうです。

1、「あいうべ体操」を毎日実践する
2、寝る前にサージカルテープを貼る
3、ため息をしない。せめて口ではなく「鼻でため息」する

以上のことだけで上述の結果を得たそうです。

以上、いろいろ見てまいりましたけれども、結局は、本来我々のいのちの中に宿っている自然治癒力、これに勝る治す道はないということを意味しています。

お医者さんがされていることも、とどのつまりは、この自然治癒力を引き出すための方法や薬でしかありません。

西洋の諺に「自然治癒力という人間の内に宿る神が人の病を治し、医者が金をとる」とありますが、人間の体に本来備わっている「治す力」を引き出すための一つの大きな方法が「口呼吸」から「鼻呼吸」へ 変えることです。
面倒なのははじめのうちだけです。
これを続けて習慣化し、更に健やかな健康生活を取り戻しましょう。

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