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蚊はメスだけが血を吸う、そのワケ
NHKのチコちゃんなるおもしろいキャラクターが出てくる番組で、蚊のことを扱っていたのでとても蚊が気になりました。
よくよく考えてみれば、蚊の存在意義など考えてみたこともなかったのですが、”ボーと生きてんじゃねーよ”とチコちゃんにどやされそうなんで少し調べてみました。
今の季節(9月)でも、夜な夜なあのプーンという嫌な羽音を鳴らして近づいてくる蚊。
蚊にも当然オスとメスとがいて、人や動物の血を吸う蚊は、オスではなくメスだけなんですね。
オスは、花の蜜や樹液などだけで人の血は吸わないで生きている。
自然は不必要なことはしない。
メスだけが血を吸う。
何故か。
メスは子を産むため、卵巣(らんそう)を発達させるべく血を吸う。
栄養源となるたんぱく質を血から得ているからです。
メスの蚊、つまりお母さんは立派で丈夫な子蚊を産まんがために、命を懸けで人に近づいてくるのです、いつパチンーと叩かれて殺されるかもしれないのに。
だから、メス蚊も実に壮絶極まりない一生を送っている。
しかも、蚊の寿命はたったの1ケ月、しかも安定した老後もない。
そう考えると、蚊も可愛く、いとおしい。
かといって、刺されるのもなぁ、といったところか。
メスは吸血の度に産卵して、2~5日でボウフラになる。
雨が降らないで乾燥してしまってもその卵は死なないという。
再び雨が降ったらボウフラになる、そんな強い生命力をもっているだからスゴイ。
ボウフラは水中の微生物や他の生物の排泄物を食べて成長する。
さらには、自分が脱皮した皮さえも自分の生きる糧にしてしまうのです。
ほんとうに自然界、生物界は奥が深い。
これに比べれば、人類は、特に自分などは、実に生ぬるい生活をしていて情けない思いです。
そして水面で脱皮した成虫は体が乾くと、空中に飛び立っていく。
普段は樹木や建物の陰にくっついて生きているようです。
しかし、蚊は、人間にとっては、ことに後進国と言われる国々では、深刻な問題があります。
こうした国では、衛生管理が出きていないので人の命を、感染症の媒体となって、つぎつぎに奪っています。
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人間の命を奪う生き物NO.1は蚊
地球規模の話ですが、人間の命を奪う生き物NO.1は蚊です。
その数、年間72万5000人。
多くは蚊に刺されて、マラリヤやテング熱に感染して死んでしまうケースです。
ついでに、人間の命を奪う生物でのNO.2は何だと思いますか?
ショックなことに、それは人間です。
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蚊の功績
しかし、蚊が他の生物や人間に役に立っていることもあるんですね。
ボウフラ時代には、トンボの子供のヤゴやゲンゴロウやメダカやフナのなどの魚の餌になっている。
蚊が飛ぶようになると、トンボやクモ、コオロギ、トカゲ、カエルのえさになっています。
これらの人間に益虫となる生物がいないと、人間の作る農作物に大きな被害が出ることを考えると、蚊も自然界の大きなサイクルのなかで欠かせない生物、ということになるわけです。
また、「痛くない注射針の開発」に蚊の針先が役立っていることなんて、多くの人は知らないと思います。
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